
濡れタオルで冬の乾燥はしのげるか。加湿器の選び方
この冬も、濡れタオルや部屋干しで乗り切るつもりの方へ。最初に、水の量の話をさせてください。

この数字の出どころと、測った条件
信州大学 高村研究室「介護施設における室内温熱環境の調査 -加湿器・濡れタオルによる室内湿度改善効果-」(2022年10月20日)。濡らして水が垂れない程度に絞ったフェイスタオル4枚をハンガーにかけ、18時から翌9時まで干して、重さの差で測った値です。1枚あたり96〜121mL、4枚で440mLでした。
日本電機工業会の規格 JEM1426 の適用床面積の目安です。室温20℃・湿度30%のときに1時間に出せる水の量で決まります。たとえば加湿量290mL/hのシャープ HV-F30 が、洋室8畳・和室5畳とされています。
タオルは15時間かけて出した量、加湿の目安は8時間ぶんで比べています。タオルに有利な比べ方をしても、20枚を超えます。
なぜ、そんなに要るのか

この数字の出どころと、計算のしかた
建築基準法のシックハウス対策(国土交通省)。2003年7月以降に建った住宅は換気回数0.5回/h以上。
気象庁 東京の平年値(1991〜2020年)の1月=平均気温5.4℃・平均湿度51%から計算しました。空気に含まれる水の量はそのままで温度だけを20℃に上げたときの値で、計算すると19.6%です。
タオルが出した水も、入れ替わる空気と一緒に外へ出ていきます。加湿は、ためておけるものではありません。
それが、12月から3月まで続きます

朝になれば乾いたタオルを、また濡らして干します。来年の冬も、同じことをします。
では、足りない量は何で足すのか。ここで名前が挙がるのが加湿器です。ただ、加湿器と聞いて気が進まない方もいます。
加湿器はカビるし、手入れが面倒。そう思われている方へ。
昨冬のアンケートでも、「加湿器」と聞いて思い浮かぶこととして「お手入れ・カビ」を挙げた方が、3つのグループとも30〜33%いました。
この数字の出どころ
2026年4月のアンケート(当店調べ)。乾燥を何とかしたかったが対策方法が分からなかったと答えた方の自由記述を、言葉で分けて数えました。乾燥×体の不調18人/子ども×空気環境23人/高齢のご家族29人。
この心配は、当たっています。もとになっているのは、タンクにたまったままの水です。水が動かない場所には、ぬめりができやすくなります。
水を沸かしてから出す加湿器があります

この図の出どころと、試験の条件
東京都保健医療局「加湿器の衛生管理」。
CNAS認定機関で実施。温かいミストのいちばん強い運転・ミスト量は最少・30分の条件で、1回の試験の3つの検体すべてで99.95%以上でした。試験に使った菌は大腸菌で、すべての菌に対する効果を保証するものではありません。
この仕組みでつくったのが、私たちの加湿器です。
お手入れは、毎日10秒と月に1回

沸かすのはミストと合わせるぶんの水で、タンクの水そのものではありません。ですから、洗う手間そのものはあります。
カビと手入れの心配には、ここまでで答えました。ただ、加湿器を選ぶときに気になるのは、それだけではありません。
清潔さとお手入れを取ると、熱い加湿器しか選べないのか。
加湿器のなかで、清潔さでもお手入れの楽さでも選ばれているのはスチーム式です。水を沸かして湯気にする、シンプルなつくりだからです。そのかわり、湯気の出る吹き出し口は熱くなります。
私たちの加湿器は、お湯をミストと合わせてから出します。吹き出し口の温度は57〜58℃です。
30cm離れると32〜34℃で、体温とほとんど変わりません。
当店の測定・室温26℃のとき。
では、どの加湿器を選べばいいのか。買ってから気になることから、順に見ていきます。











